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本かぶせ茶
三重県は、かぶせ茶生産で日本一の生産地です

本場の本物本かぶせ

急須

伊勢茶は、全国で3番目の生産量のある、一大産地です
お茶と、茶器はつき物ですが、三重県には、四日市の万古焼をはじめ伊賀焼きなどさまざまな茶器があります
気に入った茶器でお茶を楽しんでください

おちゃのできるませ

土地・気候
製茶工程
苦労すること
生産者
問屋
市場
なんと呼ばれるか
茶の分け方
農家の一年

土地・気候

すいざわは鈴鹿山麓の扇状地に位置し内部川の最上流地帯のため

条件 解説
1) 土壌は礫質「レキ質」壌土が中心で排水がよい。
茶は、粘土質の土より排水のよい(水はけのよい)土を好む。すなわち礫を多く含む土地が良い
2) 平坦な土地
茶栽培産地としては、他産地に比較して平坦な立地条件で、収穫機械の導入がしやすい。
ただし古い産地なので茶園の大規模化には向かない小さな区画の茶園が多い。
3) 降水量は、年間2777.7mm
気 温は、年間平均15.3度
茶の生育に必要な気候は
I:降水量は1500mmで4~10月に1000mm以上
ii:気温限界は年平均12.5~13度以上
緑茶は、直射日光が強くないところがよい。
紅茶は、直射日光が強いところがよい。


製茶の工程

 
茶園の生葉を収穫します
茶園では、5月になると新緑の茶葉が育ち、茶刈りが始まります。
水沢の場合は、1番茶が5月の中旬、2番茶が7月の初旬、秋番茶が10月初旬で年3回の収穫をします。
昔は、手摘みでしたが、昭和に入ると鋏刈りになり昭和40年代には1人用やがて2人用の茶刈り機械が導入され最近では乗用も導入されている。
 

現在では、手摘みで行われるのは品評会出品茶などのごく一部に限られている

  茶園で、収穫された茶葉はトラックにつまれ荒茶加工場に運ばれ、コンテナに入れられます
茶の生葉は、殺青「サッセイ」(蒸すこと)されるまでは変化します
そこで茶生葉が変化しにくいように湿度、温度をコントロールしてあるコンテナに保管します
  蒸す(蒸して酵素の働きを止める)  
  蒸されたのち粗揉機「ソジュウキ」で熱風を送りながら揉む
左の箱で熱風を作り右の粗揉機で攪拌しながら水分をとりまた、揉みます。
約40分程度かかります

粗揉機からだされたお茶
  揉捻機「ジュウネンキ」では、粗揉機で乾燥が不均一になった茶葉に圧力を加え、全体の水分量を均一にします。
  中揉機「チュウジュウキ」では、ある程度乾燥してきた茶葉を再び乾燥します。この装置は、全体がドラムカンのような円筒状になっており、それば回転するようになっている。
片方から熱風が入れられもう片方からそれが排出される。
  精揉機「セイジュウキ」は、茶の形を作るための装置で、この装置で、細く縒られた形状になる
一般的な茶が、細い針状になっているのはこの機械の工程による
 
  乾燥機「カンソウキ」は、水分を5%程度まで乾燥させる
ここで、水分をとり長期保存に耐えるようにする
元来、茶は1年間の保存があっても美味しくのめる必用があったため、乾燥させる
  乾燥された、お茶は、十分に合組(ブレンド)したあと袋詰めされる
このときの袋には約30kg程度入れられる
生産者が、茶市場にお茶を出荷するのは、このように製造されたお茶30kgを単位として行われる
ここまでできたお茶のことを荒茶と言う
茶市場 荒茶は、茶市場に出荷される
茶市場では、形、色、香り、味などとそのときの相場によって値段をきめる
水沢茶農業協同組合では、相対取り引きによって値段は決定される
相対取り引きとは、売り手と買い手の間に仲介人が入り双方と相談のうえ値段を決定する方法
他に入札取り引きなどの方法がある
  仕上加工「シアゲカコウ」は、荒茶を選別したりブレンドしたりする
荒茶には、葉、茎、粉が、渾然一体となっている。それを葉、茎、粉のそれぞれに分けたり、色々な葉どうしを合組(ブレンド)したりする
仕上総合機 電気選別機 乾燥機
仕上げ加工の各工程 合組機
販売 発送 袋詰め

苦労すること・大変なこと

1) お茶の新芽が出たころに霜が降って新芽をだめにしてしまう。  
1年間てしおにかけて育てたお茶の新芽に霜があたると、大きな被害となります。そこで茶園に、ファンを取り付けて霜を防いでいる。
2) お茶は刈り取っただけでは製品にならないので、製茶機械がどうしてもいる  
  お茶を緑茶にするための製茶工場は、最近大規模になって設備投資に多くの資金がいる。
3) お茶の収穫は、短い期間に集中する為、お茶の収穫の時は極端に忙しい。  
  お茶は、刈り取ってすぐに製茶をしなければならないので、刈り取り作業と製茶作業が重なり、極端に忙しい。
4) 生産時期「収穫時期」が他産地「鹿児島、静岡」に比較して遅い  
  静岡、鹿児島と同じものでは競争に勝ちにくいので、特色のあるお茶を作る必要がある。
5) 玉露原料としてのかぶせ茶の生産に主体をおいているので手間がかかる。  
  黒い覆いをかけたりはずしたりしなければならない。
すいざわ独自のブランドは用いず原料として京都へ出荷されるものが多い

茶生産者は、
1) 芽売り農家
2) 自園自製農家
3) 大規模製茶工場があります。

問屋
1) 産地問屋
2) 消費地問屋があります

普通20kg~30kg程度の梱包で取り引きされ、最終的には100gなどの小さな袋や缶につめなおして売られます。


茶市場は 
主に茶生産者と問屋の仲介をする。また、下記のような仕事もする

水沢茶農業協同組合の仕事

1) 茶市場としてよいお茶、高く売れるお茶を作るためにはどうしたら良いかを指導する。
2) 茶市場としてできた荒茶を産地問屋や全国の問屋に売りさばく。
(消費者に産地直販もしている)
3) 冷蔵庫に保管して、必要に応じて出荷する。
4) 荒茶を葉、茎、粉などに仕上げる加工をする。

水沢で出来た茶は何と呼ばれているか

産地
   
日本茶、伊勢茶、すいざわ茶、静岡茶は、産地「とれた所の地名」の呼び方
1) 日本茶 日本で作られているお茶のことで普通は緑茶を言う
2) 伊勢茶 昭和63年ころから三重県で作られたお茶を呼ぶ
3) すいざわ茶 すいざわで作られたお茶をこう呼ぶことがある。
お茶の分け方
品種 中国種 今では品種改良が進み、やぶきた、おおいわせ、あさつゆ、おくみどりなど沢山の品種がある
アッサム種 紅茶向きの品種
製造方法 碾茶 碾茶は抹茶用に最終的には粉末する
蒸し製は、日本の緑茶に多く、釜炒りは中国で盛んです

ウーロン茶は、半醗酵し、紅茶は十分醗酵したもの
蒸し製
釜炒り製
ウーロン茶
紅茶
製茶の時期 1番茶 1番茶2番茶などの呼び方は、取れる時期でわける呼び方
2番茶
秋番茶
栽培方法 煎茶(露地)

生産現場では、被覆栽培されるお茶はすべてかぶせ茶であるが、製品の名称としては、かぶせ茶、玉露などと呼ばれる。収穫の前長いもので3週間短いもので1週間程度茶園の上に覆いをして直射日光を遮り、茶の色・味をよくした茶。
玉露とかぶせ茶の明確な区分はむずかしいが、水沢茶農業協同組合では、被覆期間が18日以上のものを玉露として区分している。
煎茶は、覆いはせずそのまま収穫した茶。
しかし、最近では煎茶においても短期間被覆栽培するものがあらわれているため、区分けは一段と難しくなっている。

かぶせ茶(被覆)

緑茶生産者の一年

茶の生産者は、どのようにして茶を育てているんでしょうか。
緑茶の生産者は、少しでも良いお茶ができるようにがんばっています。

最初は、茶を植えなければなりませんが、お茶は、多年生の植物で、一年生の米のように簡単にはい行きません。

茶はどうやって育てるか。

まず、苗木を育てます。これは、自分でやることもできますが、苗木を専門に育てている人もいます。
苗木ができると、それを実際の茶畑に植えます(定植という)。それを手塩にかけて育てます。
一人前の茶園にするまでには、早くても6~8年かかります。

1) 苗木を育てる
(2~3年)
2) 苗木を定植する 3) 大きくなるまで
3~6年茶園の形を整えながら育てる。
   

これで大体一人前の茶園になる。
あとは、仕事がしやすいように形を整えながら、収穫します。
茶の木の寿命は結構長くて100年以上のものもありますが、収量などが少なくなるので途中で植え替えます。

1年間の仕事

時期 内容
茶園の整備などをする
3月 防除や春番茶を刈り取って新芽がそろって出るようにきれいにする。
肥料をやる。 苗を植える場合はこのころに植える。
4月 防除や霜よけのために扇風機をまわしたり、早いところではかぶせ茶にするため黒い覆いをかけたりする。
5月 かぶせ茶にするため黒い覆いをかけたり、1番茶の刈りとりをする。
刈り取った葉は、すぐに製茶工場にはこばれ荒茶に加工されてから茶農協などを通して売られる。

   

6月 肥料をおいたり防除をしたりする。
7月 2番茶を刈りとり製茶工場で加工してから売る。
8月 肥料をおいたり防除をしたりする。
9月 肥料をおいたり防除をしたりする。
10月 秋番茶を刈りとり製茶工場で加工してから売る。中には製茶しないで刈り捨ててしまう場合もある。
肥料をおいたり土を耕したり消毒(防除)をしたりする。

どうして肥料をおくのか
お茶は、葉を収穫します。ですから、葉を構成する成分が多く消費されることになります。
すなわち、窒素成分の多い肥料をやることになります。
しかし、窒素肥料が、全部茶に吸収されることなく流失することが最近問題となっています。
そこで、むやみに肥料をおくのではなく、計画的、かつ土壌の状況を把握した施肥の研究が進められています。

どうして防除が必要か
茶も、他の植物と同様病気になったり、葉を食べられたりします。
病気になった場合は、薬で治療します。
また、虫が発生しても薬をまいて虫を減らします。
一概に、防除といっても上のように目的が違う場合でも、同じように受け止められていますがその辺は、もう少し理解を深めていただく必用があります。
当然、どちらにしても薬品を散布するには違いがありませんから、生産者は、県や市の指導機関が行う予察(調査や予報)の情報をもとに、過剰な散布をしないようにしています。

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